微生物

善悪のない菌の世界

先日、わたくし人生で初めて・・・

味噌を作りました!

良い生麹が手に入ったので菌が元気なうちに作らにゃならんということで

無農薬、無肥料の生麹は貴重ですゆえ〜


初めての味噌作り

初めてなのにちゃっかり2倍麹にしちゃった!

1キロに対して生麹2キロ、塩は700g位だったかな

重石がなかったのでガラス玉ビーズを代わりに使用。

大豆は足や手で潰したので時間がかかったけどTHE手作りって感じで楽しい

2倍麹味噌は麹が多い分、水分が吸われて乾燥するので

茹で汁に高酸素中性水を足したものを加えながら麹と混ぜ合わせていきます

そして容器に隙間なく詰めて表面に塩を振り、ラップして重石をおきしばらく保管。

ちょっとある実験も同時にしたのですが、これは半年後のお楽しみ♪

作り方はこちらを参考にしました

味噌の場合は麹(好気性菌)ですが

まずは乳酸菌と酵母菌(嫌気性菌)に働いてもらうために

空気になるべく触れないように工夫し、暗いところに置く必要があります。

微生物の中には呼吸及び代謝に酸素を必要とするもの、なくても生育できるものがあります。



菌の種類

好気性菌  酸素を好む菌

かび、酢酸菌、枯草菌、シュウドモナス菌


通性嫌気性菌  酸素があってもなくても生育する菌

酵母、大腸菌、乳酸菌、その他大部分の細菌


偏性嫌気性菌  酸素があると生育しない菌  

ビフィズス菌、ボツリヌス菌

同じ菌でもそれぞれにあった場所や環境があるとうことですね

そもそも菌に善悪はあるのか?

TVや雑誌で 善玉〜とか悪玉〜とか言われ続け、聞き続けてきたせいか

栄養素やコレステロールや菌にも悪いものと良いものがあるんだな

と刷り込まれて来たわけで・・・

しかし調べてみるとそうではないのでは?

と思えてきた今日この頃です。

菌に良い菌悪い菌があるというよりも

そもそもの役割や個性が違うものであるというのが大前提であり働きや影響は環境によって変わります。

その環境を作るのも壊すのも人間次第である。

と思います。

例えば体内に酸素が不足して(酸欠状態)好気性菌たちに元気がなくなれば

自ずと嫌気性菌が活発になり、人間は嫌気性菌の影響を受けます。

ですから、嫌気性菌が活発化しないようにするには酸素を補給していれば良いのです。

嫌気性菌によって起こり得る病気としては

慢性中耳炎・慢性副鼻腔炎・嚥下性肺炎など慢性化膿性感染症 、破傷風、食中毒、ボツリヌス中毒,
歯周病、細菌性膣症 偽膜性大腸炎,化学療法薬関連下痢症などがあります。

善悪の価値観をやめてみよう

人はすぐに「良、悪し」や「善悪」で分離させて考えがちですが

この考え方では正しい対処法を見つけることは難しいと思います。

この世には「絶対の善」も「絶対の悪」もあり得ないからです。

悪玉といえば大腸菌ですが私たちは大腸菌がなければ

食べ物の消化吸収はもちろん、排泄できなくなり生命維持が難しいのです。

善玉菌と言われるビフィズス菌だけでは分解はできません。

私たちが循環できているのは菌たちがそれぞれが適材適所で働いてくれているおかげ。

ですから善玉カルシウムとか悪玉コレステロールという概念に振り回される必要はありません。

役割や働きが違うだけだということを覚えていてください。

そしてその影響をうける、うけないは環境によって異なるということです。

大事なのは極端に分離しない考え方、中庸中性のバランス感覚だと思います。