私たち人間は毎日様々な食べ物を食べ栄養を吸収し
食べたカスを排出するという循環を行うことで正常に新陳代謝して生きています。
新陳代謝とは
新しいものを取り入れ、古いものを捨てること
これが自然の摂理です
カルシウムにおいても体内に取り入れてはすぐに出て行ってしまい
常に毎日補わないと足り無くなってしまいます。
その結果、前回の記事で書いたような
カルシウムパラドックス現象が起こってしまい、これが様々な生活習慣病の一因となっています。
過去記事はこちら↓
目次
カルシウムの一日摂取量の目安とは?
わかりやすくとっても参考になるサイト→所さんの目がテン!ライブラリーより「実は金属!カルシウム」
厚生省が推奨する日本人の成人のカルシウムの1日摂取量は600mgだと言われています
日本人の平均としては尿では1日150〜200mg
便では250〜350mgくらい、汗にも20〜50mgは出て行くので
1日およそ420〜600mg失われて行く計算になります。
先ほどの厚生省の推奨する600mgという目安量の理由はこれですね。
ちなみに摂取上限量の指針もありまして、これが男女ともに約2500mgとされています
では2500mg以上取った場合は危険なのか?
次の項目でご説明します
カルシウムの摂り過ぎはよくないのか?
率直にいうと、口から入る食べ物として摂取するカルシウムは摂り過ぎても害になることはありません。
むしろ日本人の普通の食生活は圧倒的にカルシウムが足りていませんので摂りすぎるということはまず無いようです。
具体的には30年前の本に記載される内容によればアメリカ人の3分の1しか日本人はカルシウムを摂取できていません。
日本人は1日600mg取れていればまだ良い方で、
アメリカでは1日1000mg以下の人は10人に1人か2人ほどしかいないようです。
つまり、ほとんどのアメリカ人は毎日の食事で1000mg以上のカルシウムを普通に摂取しているのです。
日本人にカルシウムが不足する理由とは?
この理由は元々日本の土地は火山灰の土が多いため、欧米の石灰岩の土に比べるとミネラル成分が少ないのです(沖縄を除く)
そして農薬や化学肥料の影響もかなり大きいと思います。(日本の農薬使用量は世界一です)
そして食の欧米化が進み肉食が増えたことも私たちのカルシウム不足に拍車をかけています。
このためよほど意識して努力しない限り、日本人が十分カルシウムを補うことは不可能だと言えます。
話を戻しますが、カルシウムは多少多く取ったとしても腸の吸収能率を上げたり下げたりして調整しているので、必要量以上に余分なカルシウム分は体の外に排出してくれます。
ですから1日600mgと言わずもっと摂取しても十分安全に健康を保つことができます
どんなカルシウムをとってもいいかというと・・・・決してそうではありません。
カルシウムサプリメントはNGな理由
カルシウムを摂取しようと思った時に、手っ取り早くサプリメントなどで補えばいいと思いがちなのですが
これは非常に危険な誤った考え方なので要注意です!
市販のカルシウムサプリメント成分の多くは炭酸カルシウム、主に貝カルシウムなどが使われています。
原料はホタテなどの貝殻を高温で焼いたり卵の殻を焼いて圧力をかけて粉末化したものが多いようです。
高温で焼いているということは、カルシウムが水に溶けた時にPHが強アルカリになりやすい。
この強アルカリのカルシウムは胃酸のPHである強酸性と磁石と同様、引きつけ合い
まるでセメントのように凝固してしまうのです。
凝固するということは砂や石のようになり体内に蓄積します。
貝や骨などを焼いて作られた単一のカルシウムは、自然の非焼成カルシウムと比べて
徐々に作用せず急速に体に浸透してしまうため、逆にカルシウムパラドックスのリスクを高めると言われています。
「サプリメントで一度に多くのカルシウムを摂ると、排泄機能が追いつかず、動脈内が石灰化して問題を起こすのではないか」という研究仮説をもとに、サプリメントの過剰摂取は控えた方が良いと考えています。カルシウム摂取を単純に「骨を構成するセメントを補充しているようなもの」と考えるのは危険です。
全日本民医連 カルシウムより引用
カルシウムパラドックス状態の時に病院で血液検査すると
「高カルシウム血症」と診断されることもあり、カルシウムを控えるように医師から言われますが
実際は、外食や肉食などで十分なカルシウムが不足したり、適正なカルシウムを摂取しなかったことが原因なのです。
この凝固化し石灰化したカルシウムが骨にも吸収されず、血管に蓄積し血液を汚し、結石を作ったり、
リウマチ、膠原病など様々な健康被害を引き起こす可能性があるようなのです。
ではどうやって何からカルシウムを摂取すればいいのか?
今まで書いてきたことをまとめると
- カルシウムは1日最低でも600mgは必要
- 日本は欧米に比べてカルシウムが不足しやすい土地や環境である
- 足りないからといってカルシウムサプリメントで補うのは逆に健康を損ねるリスクが高い
- カルシウム不足状態になると血液中のカルシウム濃度が高くなるがこれをカルシウムパラドックスという
これを踏まえて安全にカルシウムを補給でき効果が高いカルシウムとは
- 単一のカルシウムではなく、自然のバランスのまま高温で焼かずに作られたもの
- 胃酸と結合しない弱アルカリ性のカルシウムであること
- 食事に混ぜて食べることのできる微粒子の粉末状であること
特に女性、お子さんがいるご家庭や家族の健康管理にかなり役にたつと思います。
たまに外食が続いてカルシウムが不足すると、確実に体調の異変を感じます。
特に精神的に、、、カルシウムが足りないと本当にイライラするんですよね・・・w
家庭内の平和と健やかな未来のためにもカルシウムは役に立つのです(笑)
摂取するときにとても大切なポイントがあります。
それは
カルシウムは水で飲んではいけない。食べ物と一緒に摂るべし!
カルシウムは水に溶けるとPHはアルカリ性になるので、胃酸の影響を最小限にして安全にとるのであれば
あらかじめ食事に混ぜて摂取するのが食べやすく、手間が少なく、安全なのでおすすめです!
脂質や油分のあるものとカルシウムの相性は非常によいですし、効率よく吸収されます。
調理中もしくは完成した料理にかけてしっかり混ぜて食べるだけなのでとても簡単です
※加熱するしないはカルシウムの作用に関係ありません。
私たちの食事で食べているお肉やお菓子、ジャンクフードやアルコール、喫煙などでも、体内のカルシウムは毎日どんどん排出されてしまいます、意識してしっかり取りましょう
【摂取量の目安】
1人当たり1日スプーン2杯(2000mg)程度は摂取すると良いと思います。
妊婦さんや授乳中のおかあさんは通常よりもカルシウムを消耗するのでスプーン2杯は必須です!
普通の人たちは最低でも1日1人、スプーン1杯分は取りたいところです。
ちなみに、私は1日2000mgを目安に毎日食事でカルシウムを取り入れています。
主人と2人暮らしですが、大体この100gのカルシウムパウダーを約1ヶ月くらいで使い切ってます。
まとめ
カルシウムについての資料を調べようとすると30年前くらいの本は出てきますが
最近の新しい情報や正しいなと感じる情報に出会えないのが本当に不思議なんです。
少ない資料から調べれば調べるほどに、医療がこれだけ進歩しているのに病気の人が一向に減らずに増えているのは30年前に比べて現代人にはこのカルシウムが足りなくなっていることが大きく関係しているとしか思えないのです。
家族の健康、自分の健康は毎日の食事と心の管理が大切です
まだまだお伝えしたいことがたくさんあるのでまたカルシウムや他の成分についても書いていきたいと思います。
ではまた!