以前育毛とカルシウムの関係性についての記事を書きましたが
さらにカルシウムの必要性について掘り下げてみたいと思います。
目次
カルシウムをより深く知るためにおすすめの本
私がいつも参考にしているのが医学博士で藤田拓男さんの本です。

カルシウムのすべて―カルシウムは生命の炎 (AKI BOOKS)
30年以上前に書かれた本ばかりなのでアマゾンなどで中古でしか手に入りません
徐々に値段も高くなっておりほぼ絶版になりつつあります。
藤田さんのカルシウムと健康に関する研究は今の現代人にとても大切だと思います。
何故なら30年前にこの本が書かれた時から医療や薬は発達しているはずなのに
現代人のカルシウム不足は改善するばかりか食事の酸性化によりさらに酷くなっており
病気や骨折、不妊などに苦しむ人たちもどんどん増え続けているからです。
カルシウムパラドックスとは?
カルシウムは一体私たちの体の中でどんな働きをしてくれているのでしょうか?
ここからこ藤田さんの書籍の内容を一部抜粋してご紹介していきたいと思います。

「初めにカルシウムありき」と言われるように、生命はそもそもカルシウムなしでは誕生し得ないのです。血液中においてはカルシウムがピタリと一定の濃度になっていないと、心臓も脳も筋肉も働かなくなります。また人間の体は何十兆という細胞から成り立っていますが、血液で囲まれている一つ一つの細胞の中には、血液中に含まれているカルシウムの一万分の一の量が、これもピタリと定まった濃度に保たれています。
カルシウム・バイブル―カルシウムは生命の炎 (Aki books)
血液中のカルシウム濃度は一定に保たれています
ところが食事からとるカルシウムが不足すると血液中に補うために、
骨や歯を溶かしてまで血液中のカルシウム濃度を一定に保とうとします。
カルシウムが足りないのに骨を溶かしてカルシウムが増えてしまう
これがカルシウムパラドックスです
こんなケースをよく聞くのですがリウマチや膠原病などの方が病院に行くと
血液中のカルシウム濃度が高いからカルシウムを控えなさい
と言われてしまうそうなんです。
これ、大間違いですよ!
食事のカルシウムが足りないからカルシウム濃度が高くなってしまっているので、
逆にカルシウムを摂らないと、骨から引っ張り続けてそのままだと骨がスカスカになります(骨粗鬆症)
その前の症状としては髪の毛が細くなったり抜けてくるかも・・・

カルシウムが足りてるor足りてない
血液中にカルシウムが一定の量があることで初めて細胞や臓器たちがうごけているので
細胞の新陳代謝、心臓の働き、脳への司令、ホルモンの分泌、血液の凝固など
を正常に行うことができ、いつも健康でいられるのです。

ところが食事からカルシウムが足りないとどうなるのか?
カルシウムパラドックス状態について藤田博士はこのように述べています
骨には大量のカルシウムがあるのでほんの一部でも溶け出せば血管や脳にはカルシウムを入れる働きがあるので細胞の中のカルシウムがふえて、細胞の中と外のカルシウムバランスが崩れてしまいます。これが原因で体のあちこちで障害が起こり、このことがあらゆる病気の元凶となってしまうのです。
カルシウム・バイブル―カルシウムは生命の炎 (Aki books)
カルシウムが不足するとあちこちで障害が起こると言っています

けいれん、脳の働きの低下、情緒不安定、脈の乱れ、意識不明、心臓の停止などリスクがあります
ただでさえ欧米人に比べて日本人はカルシウムが不足しているにもかかわらず
食生活は欧米化してしまったため血液はドロドロになりやすくなります。
現代人が罹っている病気のほとんどはカルシウム不足が大きな原因になっているように思うのです。
本の中に書かれていたカルシウム不足による病名や症状は以下の通りです。
高カルシウム血症 歯がもろくなる イライラ てんかん ひきつけ
免疫不全 腎臓病 リウマチ 肩こり、頭痛
糖尿病 高血圧 動脈硬化
心筋梗塞 肝臓病 肥満 痔 腎臓結石 ガン 老化
認知症、アルツハイマー 白内障 更年期障害 骨粗鬆症
妊婦さんにもカルシウムは必須!超重要です!

特に妊婦さんは早い段階からのカルシウム摂取がとても重要です!
胎児は母体のカルシウムを奪って育つため、十分に足りてないと胎児の成長が遅くなったり
陣痛がちゃんとこなかったり、母乳が少なかったり、
骨盤の形を維持して産道を通れるように維持するのもカルシウムの働きなんです。
産後によく聞く歯がボロボロになったり髪が抜ける原因もカルシウム不足が原因です。
髪の毛とカルシウムの関係についてはこちらの記事をご参考ください
産婦人科は葉酸サプリや鉄分サプリは処方するのに、カルシウムの話しはほとんどしないようですね。
まだまだ妊婦や胎児にとってカルシウムがいかに大事なのかが認識されていないのだと思います。
妊婦さんは通常の人の2倍のカルシウムをとってはじめて1人分だと思ってください。
それほどたくさんのカルシウムを消費して胎児が育っていくのです。
ではどのようにカルシウムを摂取したらよいのか?
ここまででカルシウムの重要性についてご説明しましたが少しご理解いただけましたでしょうか?
すぐにでもカルシウムを取り入れようと思っているそこのあなた!

ちょっと待ってください!
カルシウムだったらなんでもOKではないんです。
種類はもちろんですが、摂取方法にも注意点があるのです。
それは
注)カルシウムは水と一緒に摂ってはダメ。つまりカルシウムサプリメントはNG!
その理由については次回詳しく記事でご説明しますね。